公式リリース:「WILLCOM CORE XGP」のサービス開始について

ついに、というか、やっというか、「WILLCOM CORE XGP」の正式サービス内容が発表されました。



■「WILLCOM CORE XGP」概要
1.サービス開始2009年10月1日(木)
2.料金プラン名称XGPデータ定額フラット」
3.月額料金4,380円(税込)
4.サービス提供エリア   東京都山手線内の一部地区
5.対象ユーザー一般のお客さま、法人のお客さま
6.対応通信機器PCカード型 NECインフロンティア製 「GX001N
7.通信速度上り下り最大20Mbps
8.サービス内容インターネット接続


名目上、正式サービスとはいえ、実質的には、テスト期間を延長しているといえます。
それを示していて、さらに気になる内容なのが、上記内容と併記されている注意書きです。


ウィルコムのインターネット接続サービス「PRIN」利用料月額945円(税込)が別途必要となります。
※ 2010年3月31日(水)までは「XGPデータ定額フラット」利用料金及び「PRIN」利用料金を無料とするキャンペーン期間といたします。
※ 「XGPデータ定額フラット」は2年間でのご契約が条件となり、2年毎に自動更新されます。2年間の契約期間中に解約される場合、契約解除手数料として9,975円(税込)を請求させていただきます。但し、上記無料キャンペーン期間中はこの限りではございません。
※ 無料キャンペーン期間中、XGP専用データ通信カードは当社より無償貸与し、期間終了後にご返却いただきます。

気になることパート1:年度末までテスト期間

正式サービスの開始と銘打ってはいても、内容はほとんどテスト期間のままですし、端末も新しいものが出ていません。ただのテスト期間の延長といえるでしょう。「2010年3月31日(水)までは「XGPデータ定額フラット」利用料金及び「PRIN」利用料金を無料とするキャンペーン期間といたします。」という部分にそれがあらわれています。

十分な基地局投資ができていないことから、XGPの「本気」がこの程度のエリアと印象づけられるのを避けたいというところでしょうか。1500名に限るのもそのためと思われます。
また、USB端末が間に合わなかったという点も考えられます。来年度初め、実質的な正式サービス開始に合わせてリリースされるのでしょうか。

 

気になることパート2:料金と契約期間

月額料金だけ見れば、「4,380円」ですが、別にPRIN接続料(「945円」)が必要となっており、合計「5,325円」となります。
それに加えて、この「XGP定額フラット」は、2年契約となります。

正直、「UQ WiMAX」の料金体系と比べると、高いですね。
とはいえ、事業再生ADRやカーライルの思惑もあり、赤字経営は出来ないでしょうからこれがぎりぎりということなのかもしれません。

 

気になることパート3:「フラット」

UQ WiMAX」には、「フラット」と「1DAY」プランがあります。今回ウィルコムが発表したのは、「フラット」プランなので、今後、「フラット」でないプランが考えられます。
ただし、2年縛りであの値段なので、あまり期待できないかもしれません。

 

気になることパート4:3Gとの連携

今回は何も発表されていませんが、WILLCOM CORE 3Gとの連携プランが今後考えられます。というよりも、そうでなければ「WILLCOM CORE」の概念を変更した意味がありません。おそらく、3GとXGPを「1SIMカード(=1契約)」で切り替えて使えるプランを用意するのではないかとおもっているのですが、どうなのでしょうか。

 
 

まとめ

しかし、事業再生ADR次第というのもまた落ち着かない感じですね。
事業再生ADRがうまくいったとして、どれだけ早くエリアを広げられるか、広げられないなら3G(MVNO)をどう活用していくのか、そもそもXGPの端末開発はどうなるのか。
いろいろな意味で目が離せなくなってきました。