現状と未来

昨日のエントリーにて、ウィルコムの現状について書きましたが、ばり5!さんこちらの記事で、反論が掲載されています。

じつは、私は、昨日のエントリーは、最初、バリ5さんのような論調で書こうと思っていました。

バリ5さんの、

WILLCOMは、他キャリアがデータ通信分野で数年内に高速化と定額化を強く推し進めてくる事と、高速化が難しいPHS方式ではメリットが薄れていく事を、十分に理解し予想していた筈です。

だからこそ、当時ネックとなっていた音声加入者の増加を前面に押し出したのであり、音声加入者の増加こそがキャリアを再びメジャー化させ、その間にインフラの再構成と強化が図れると睨んだ訳です。

という発言のような内容は、まさにその通りだと思うし、そのようなことをまさに書こうと思ってました。


ただ、私は、なぜかそこで、直近の未来ではなく携帯業界の最終段階まで考えを及ぼしました。
最終段階においては、すべての携帯キャリアでは、通話定額・通信定額を実現しているということはおそらく正しいでしょう。そして、前回の私のエントリーでは、そこに並びうるだけのインフラ整備をウィルコムは急がなければならないと述べました。

しかし、専門家でもない私の意見ですが、インフラ整備だけならば、おそらくウィルコムは、急がなくとも、携帯各社と渡り合えていけると私は思っています。
しかし、ウィルコムは、この先、インフラとサービスだけでは勝てないと思っています。全てのキャリアが、それなりのインフラを確保し、通話・通信の定額が一般化すれば、その時の差別化要素は、やはり、「コンテンツ」だと思います。そして、この点で、ウィルコムは全く携帯各社に歯が立ちません。
ウィルコムもコンテンツ展開を考えているようですが、携帯各社の追随だけでは、勝てないでしょう。auは、LISMOを始めていますしDOCOMOも、タワーレコードを買収して音楽配信を始めると考えられます

つまり、ウィルコムは、インフラ展開を進め、ユーザーを増やし、またインフラ展開をしていく、という基礎的な道のりだけでなく、コンテンツの展開・プロモーションなどの、コンテンツ事業なども進めていかなければならないということです。さらにいえば、携帯各社のハイエンドクラスの端末も投入しなければなりません。一気に4機種投入どころで満足しては携帯各社ほどのユーザー獲得は望めません。

やることがいっぱいある!ということです。

まあ、PHSとウィルコムの正念場を書いた方がこのような意図で書いたのかは分かりませんが、少なくとも、私は、そのような意味で「PHSウィルコムは正念場」だと理解したのです。

私的には、バリ5!さんの言うことも、上述のコラムも正しいことを言っているように思えます。