通常音声端末のOS選択

携帯電話の端末に搭載されるOSは、現状、世界のほとんどの端末が、SymbianOSが主流(シェア70%)となっています。
日本のNTTドコモにおいても、NECPanasonic以外の端末は、ほとんどSymbianOSになっています。

それと双璧をなすOSとして、Linuxがありますが、「双璧をなす」と言って良いのか疑問を感じるくらいのシェアです(15%)。

(参考リンク:Google Androidの「欠落」が意味するもの - ITmedia News)


で、さらに低いシェアになってしまった、以前は日本でトップシェアのTRONがあるわけです。

現状、日本では、世界シェアと同様の事態になっているのはドコモです。
他方で、auを展開するKDDIは、BREWをもちいたKCP(+)を端末プラットフォームとしています。
さらに、ソフトバンクモバイルも、POP-iという端末プラットフォームを用意しています。

で、ウィルコム用端末は、未だにTRONを使っています。
いや、いいんです。TRONでも。ましてや、PHSは一応マイナーな通信方式ですし、OSのままで通信できないんでしょうから。

ただ、やっぱりOS、…というよりも、端末プラットフォームを統一すべきだと思うのです。


KDDIのKCPについて、ITMediaの記事の一部分を引用します。

「携帯電話のソフトウェアが大規模化、高度化、複雑化している中で、商品力を上げ、リードタイム(製品化までに時間)を短くし、安くするにはどうしたらいいか。共通化する部分は共通化し、差別化する点はメーカーごとに取り組む。共通化のためのベースがKCPだ」
ITmedia +D モバイル:BREWを使ったプラットフォーム「KCP」とは何か

やはり通常音声端末のラインナップをそろえ、高機能化、高品質化するには、W-SIMだけでなく、通常音声端末用のプラットフォームも用意することが必要でしょう。

ちなみに、W-SIM端末である「9(nine)」「TT」「nico.+」、それから通常音声端末の「WX321J」「WX320T」は、ブラウザ+メーラーとして、NETFrontが用いられています。
そんなかんじで、もっと拡張していって、共通プラットフォームを、って思うんですよね。

まぁ、でもメーカーが、通常音声端末については、実質2社(京セラ、日本無線東芝にOEM供給))なので、あんまし意味ないのかなとも思いますけど、そのうちメーカーがもし増えたら是非。