フルブラウザ搭載であること

フルブラウザ搭載といっても、一般的な携帯ユーザーからすれば、「携帯でのインターネット」といえば、cHTMLなどでかかれた、いわゆる「iモードサイト」の巡回を指すのだとおもいます。
一方、ウィルコムの「手のひらにインターネットを」というコンセプトは、わかりやすいようでいて、意外とわかりずらいものなのかもしれません。

考えてみると、「インターネット」というのは、「これができる」「あれができる」ということの集合ではないのでしょうか。
たとえば、「ニュースを見ることが出来る」ということを知っている人からすれば、「インターネットはニュースを見られるもの」だし、「P2Pでファイル交換が出来る」ことを知っていれば、「インターネットでは、タダで音楽を聴くことも出来るもの」でしょう。
すなわち、「インターネット」で実際に出来ることを具体的に知っていなければ、「インターネット」というのは空白の概念になってしまうのです。


ここを上手く突いたのが、「京ぽんの本」です。実は、この本は、全部がそうではないですが、「京ぽんで出来ること」を羅列したと言うよりは、むしろ、「インターネットそのもので出来ること」を羅列したに過ぎない本なのです。このことは作者である魚輪タロウさんもおっしゃっています。
インターネットそのものの楽しさを書いてあるのです。

このようなインターネットそのものの楽しさを知らないような一般的な人たち、すなわち、携帯での「サイト巡回」の方がメインな人たちからすれば、ウィルコムの「パケット通信」は、物足りないものになるでしょう。
公式サイトの方でも、「フルブラウザでこんなことが出来る!」みたいなコンテンツを用意した方が良いのではないでしょうか。(もうあったらすいません。)

私のように、ウィルコムを周りに進める方々は、インターネットでこういうことが出来るんだよということを教えてあげると良いかもしれません。
私は、とりあえず、「Google」を教えて、「ここに知りたいことを書いて検索すれば、たいがいのことは出てくる」と教えました。その人は、なんというか知的探求心が旺盛な方なので、知りたいことがあるとすぐ知りたいと言っていたので、これでOperaを活用してくれるんじゃないかなと思っています。
一番良いのは、「京ぽんの本」を教えることでしょう。読み通せば、「手のひらにインターネットを」の意味を理解できるでしょうから。