逆転戦略 ウィルコム-「弱み」を「強み」に変える意志の経営

今更という感もあるが、今更ながらに読んでみた。
さまざまあるウィルコム関連のブログ等を読んでおられる方には特筆すべき事は書かれていない。かくいう私にとっても、ほとんどが既知の事柄のみであった。また、出版年月からも推察出来るとおり、すでに古い情報もある。
しかし、今のウィルコムの快進撃に至るまでの経緯、根拠、そして、これからのウィルコムを占うに最低限必要な知識が書かれていることには、疑う余地がない。そう考えれば、「ウィルコム」のことを知る上で、まず一番最初に読むべき本として最もふさわしい本は、この本かもしれない。

というわけで、書評と言うよりも、全体的な内容の説明としたい。

内容としては、携帯業界の始まりから今までの経緯である。携帯電話、そしてPHSの成り立ちである。次に、携帯電話業界のビジネスモデルについて。その次に、PHSの歴史と技術に特に注力して書かれている。中国市場についても書かれている。最後に、カーライルによる買収の真意を探る。そして、ウィルコムの新たな経営手法について。

かなりおおざっぱな分類だが、このような感じになっている。ウィルコムや、携帯電話業界、PHSに対して興味がある方は、おもしろく読めるように思う。文章も読みやすく書かれていると思う。また、amazon.comマーケットプレイスなら比較的安価で購入できるところも良い。