ワンセグ

ドコモ中村社長、「今のワンセグではメリットなし」

フジテレビへの出資に続き、日本テレビと提携関係を持ったことに触れながら、「ドコモとして、通信と放送の融合にどう取り組んでいくのかを探っていきたい。2008年に向けて、サイマル放送の見直しで、どんなサービスができるのか、どんなビジネスモデルが構築できるのかも重要な課題。もし、別の放送を流すことができれば、そこで新たな広告が獲得できたり、有料での放送を行なうといったことも可能になる。今のサイマル放送では、携帯電話はテレビ受像器のままであり、メリットはない」などとした

上記のようなことをドコモの社長が言っている。まあ、おそらく、「メリットはない」の主語は、ドコモであろうが。いちおう、主語を「ユーザー」として以下記す。


一方で、


「ワンセグ」の認知度は5割強

ITmedia +D モバイル:ワンセグ、「携帯で見たい」が約9割──NTTアド調査

ワンセグ」という言葉の認知度を尋ねた設問では、全体の31.2%が「何回も見聞きしたことがある」、21.5%が「1回は見聞きしたことがある」と解答し、計52.7%の人がワンセグを知っている、という結果になった

利用意向について、「ワンセグに魅力を感じる」とした人は全体の62%となり

ワンセグ視聴で使う端末としては、「携帯電話」が86.4%と高い数値となった

と、かいつまんで引用してみましたが、私の予想よりもはるかに認知度、利用意向ともに高いです。それなのに、ドコモの社長の認識の甘いこと。
もちろん、社長の言い分も上記記事を読めば理解は出来るのですが、ちょっと甘いような気がします。


また、同記事内では、「対ソフトバンク、「何が起きても驚かないように準備」」という見出しでの記事があるのですが、そのソフトバンクは、既に民放各社から番組を提供されることが決まっているのではなかったでしたっけ(観天望気: ソフトバンク、TV番組をネット配信へ)。つまり、ソフトバンクは、ワンセグサイマル放送見直し後すぐにでも、ワンセグに既存の民法番組を流すことが「可能」です。ドコモの社長の言うような独自の「別の放送」よりも、既に放送済みの番組をコンテンツとして流すというほうが、はるかに効率的だし魅力的です。それをやられたらドコモ的には驚異ではないでしょうか。サイマル放送見直しが決まってからドコモは動く気なのでしょうか。ドコモは、ワンセグ端末の開発を積極的に行っていたのでそうではないと思っていたのですが。おろおろしてたらまた、シェア奪われますよ。


さらに、ワンセグ向けの番組制作が困難であるおそれも指摘されています(ITmedia ライフスタイル:視界不良に陥った「ワンセグ・モバイル」)やはり、既存の民放の番組をコンテンツとして流す方がよほど効率的な気もします。ドコモは大丈夫でしょうか。


さて、われらがウィルコムについてですが、すでにWX310Kに搭載されているCPUは、ワンセグエンコーディングに対応するCPUだったりしますので、ウィルコムも、かなり考えてはいるようです。あるかでぃあさんの指摘されているように、おそらく、WX320K、ないしはそれに類する京セラ端末でワンセグに対応するのだと思われます。
また、WX310SAを提供しているサンヨーが、「地デジケータイ」という商標を持っていることもウィルコムにとってはプラス材料でしょう。「ウィルコムの地デジケータイで、テレビもネットも音声もメールも、全部し放題!」「クアドラプル放題!」などセンスのないキャッチコピーが私の頭にも浮かんできます。


最後に付け加えるのもなんなんですが、私はワンセグに興味がありません。というより、テレビ自体をあまり見なくなってしまいました。それならインターネットで調べ物をしたり、本を読むほうがよっぽど楽しいと最近では感じてしまっています。歳かな…
というわけで、この記事は、ものすごい適当です。(最後にすごい宣言が来たな。)