2.5GHz帯割当に関するまとめ記事について
ついに決着がついた2.5GHz帯割り当てをめぐる闘い モバイル-最新ニュース:IT-PLUS
上記の記事にて、今回の2.5GHz帯の割当についてのまとめがなされています。
おもしろいのは、ウィルコムについて。
■背水の陣だったウィルコム
今回の決定に一番安堵しているのはウィルコムだろう。今年になって、ソフトバンクモバイルのホワイトプラン攻勢によって、新規契約者も減少傾向が続いている。定額データ通信市場においても、イー・モバイルを始め、NTTドコモやauが相次いでPHSよりも高速なサービスを投入している。まさに音声に加えてデータ市場まで攻撃されるという「泣きっ面に蜂」の状態になっている。
現行PHSで速度を向上させることにはもう限界に来ている。さらなる高速通信を実現するには次世代PHSが不可欠だ。2.5GHzを割り当てられることで、モバイルWiMAXにも充分対抗できるサービスを実現できるはずだ。
しかし、本当にウィルコムは、ソフトバンクモバイル陣営が言うように、アイピーモバイルの跡地である2GHz帯で次世代PHSを実現することはできなかったのだろうか。
ある業界関係者が匿名を条件にこんな推測をしてくれた。「ウィルコムが2GHzで次世代PHSをやることは技術的になんら難しいことではないはず。しかし、いまのウィルコムには何よりも時間がなかった。いち早く免許をもらい、次世代PHSをやれると宣言しないことには、IPO(新規株式公開)が立ち行かなくなってしまうのではないか」
泣きっ面に蜂と言われてますよ>ウィルコム。
まぁ、事実だから仕方ないか。
一方で、こんなことも。
契約者もかつて低迷していたころに比べて1.5倍にもなり、黒字化も果たしている。
ここ数カ月は新規契約者の伸び悩みはあるが、経営基盤も盤石になりつつある。
IPOに向けて弾みをつけるには、次世代PHSの実現が不可欠だ。
カーライルが売り抜けるのは良いのですが、その後の株主が気になる。
考えてみれば、本当にカーライルは救世主でしたね。八剱洋一郎前社長もカーライルからの指名でしたし。
まぁ、いずれにせよ、ウィルコムが失速していることはかわりありません。
このまま退行への流れを続けないようにがんばってください。