LTEへの1.5GHz帯の割り当て、10MHz幅か、15MHz幅に

3.9G導入に向けた追加周波数は4枠に,総務省が免許方針案を公表:ITpro

総務省は,1.5GHz帯と1.7GHz帯に新規・既存事業者を問わず最大4社に対して10MHz幅,15MHz幅を割り当てる方針を示した。内訳は1.5GHz帯が10MHz,10MHz,15MHzの3枠,1.7GHz帯が10MHzの1枠

整理すると、

1.5GHz帯:3社(15MHz幅、10MHz幅、10MHz幅)
1.7GHz帯:1社(10MHz幅)


おそらく、結論は、

1.5GHz帯:ドコモ(15MHz幅)、KDDI(10MHz幅)、ソフトバンクモバイル(10MHz幅)
1.7GHz帯:イーモバイル(10MHz幅)

となるでしょう。(ドコモとKDDIは逆かもしれませんが)


※(09/01/25 20:52追記)
よく資料をよんでなかったので微妙に事実と異なっていたりしました。
より詳しい正しい説明があるので、こちらを参照してください。
firstlight の ルドビコ式ウェブログ: 571 1.5GHz帯(次世代携帯向け)の割り当て方針が出る(イーモバイル大勝利)


まぁ、1.5GHz帯の方はまだ一悶着あるとしても、1.7GHz帯にイーモバイルを割り当てるという点については、ソフトバンクモバイル以外反対する理由が無いうえに、イーモバイルも望んでいる形なのでほとんど決まりでしょう。3.9GじゃなくてHSDPAでもとりあえず良いよと総務省が言っていることからもそれがうかがえます。

それはいいとして、問題は、LTEが多くとも15MHz幅しかもらえないという点です。ウィルコムが前回取得した2.5GHz帯は、20MHz幅(2015年から30MHz幅)となり、高速化という点ではそれだけ有利です。ネットワーク容量的にはマイクロセルという地味な必殺技があるので、とりあえず幅は問題ありません。問題は、10MHz〜15MHz幅ではカタログスペック100Mbpsというのすら難しいのではないかという点です。

とはいえ、LTEは、1.5GHz帯だけで展開されるわけではないですが、こういうことを考えてドコモはHSDPAやHSUPAへの投資をあれだけしてきたということなのかもしれません。そう考えると、ウィルコムはドコモと面の点で協力し、逆に今度は速度の面でXGPをドコモがMVNOするという事も考えられるかもしれません。(無いと思いますが)。

とりあえず、このままではLTEのカタログスペックが微妙な感じになるという点と、BWA(モバイルWiMAXXGP)が主役の時代がしばらくありそうという点の確認でした。