「WILLCOM CORE」は、XGPではなくサービスの総称に

ウィルコム,次世代PHSサービスで携帯電話の3G網も利用可能に:ITpro

同社の次世代サービス「WILLCOM CORE」については,従来は“次世代PHSWILLCOM CORE”と位置づけていたが,今後は次世代PHSだけでなく,3G,従来のPHS無線LANと複数の通信手段を利用して快適に通信できるサービス全体をWILLCOM COREと位置づける

というわけで、上記記事によると、「WILLCOM CORE」は、もっと広義に定義されるようです。これは、3GのMVNOなどを含めたサービスと定義することで、「いつでもどこでもより良いサービスを利用できる」のが「WILLCOM CORE」ということになります。ブランド戦略としては正しいような気もします。また、これによって「WILLCOM CORE」は、対「LTE」という概念ではなくなったので、単純なスピードの比較をされにくくなったとも言えます。(「XGP」対「LTE」ならあるけれど、「XGP」は一般に流布される名称じゃないし。)

このように定義されると言うことは、シームレスに「XGPPHS・3G・WIFI」を切り替えることができるようになるということかもしれません。MVNOがどう実現するかはわかりませんが、「XGPPHS」のデュアル端末だけでなく、「XGPPHS・3G」のトリプル端末も出してきそうです。W-SIMだと、難しそうですが…。

ただ、最近ですと、PCMICIAカードは主流とは言えない(私は搭載ノートPCを使用していますが)ので、そこが微妙ですね。PCMCIAに上記3つを放り込むのはそこまで難しくはないでしょう(物理的に、という意味。電波、電磁波設計などは別の話。)が、Expressカードやら、USBメモリサイズに、となると今のところはかなり難しそうです。

・テキトーな予想

あくまでテキトーな予想ですが、「XGPPHS」と、「XGP+3G」の2種類の端末が最初に出るような気もします。ただ、これだと間違いなく「XGP+3G」の方が売れそうです。前者が安く、後者がちょい高いだとしてもです。微妙な感じはいなめないですね。

上記は、データ通信端末の話ですが、音声端末としては「PHS+3G」が出てくれるとかなり嬉しいですね。(MVNOのやり方次第でしょうが)通話範囲が爆発的に増えますし、実現はそこまで難しくはなさそうです。

もういっそのこと、MVNOで「3G」だけのデータ端末と、「3G」だけの通話端末を出せば良いか、とも思ったりしますね。ただ、こうなるとウィルコム端末のメインベンダーである京セラがW-CDMA端末を出していないと言うことで、端末の供給をどうするかという点が気になるところではあります。

以上、MVNOがそんな都合良く行くのかどうかという疑問そっちのけでの妄想でした。
ぶっちゃけ、そんなにうまくいくような気がしないです。続報に期待したいところです。

・今年はいろいろ楽しそう

今年は、4月下旬?からXGPの試験サービスが始まりますし、今年中には「WILLCOM CORE」開始です。7月にはモバイルSuicaも開始ですし、いろいろ楽しみです。個人的には、インフラの方の発展も大事かとはおもいますが、端末のベンダーが増えてほしい今日この頃です。「WILLCOM CORE」が盛り上がると、対応端末が出ないW-SIMは盛り上がりに欠けると思いますので。

最後に、「WILLCOM CORE」の情報を集めているサイトを発見したので、リンクしておきます。

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