もう一つの理由:危惧

もう一つの理由は、もうちょっとウィルコムを応援したいという気持ちになってきたということです。
現状、ウィルコムが置かれた状況は、危機と言っても良い状況です。

そして、私は、一つの危惧を抱いています。ウィルコムの事業の終了という危惧です。

現状では、杞憂におわると思っていますが、たとえば、2.5GHz帯の帯域免許が付与されなかった場合、いったいどういう事業展開をしていくつもりなのでしょうか。とても心配です。

なぜ、ウィルコムの事業が終了すると困るのか。
それは、ファンだから、…というわけではありません。

おそらく、ウィルコムの事業が終了した場合、ソフトバンクは、ホワイトプランの新規受付を停止するでしょう。
孫社長自らが、ホワイトプランを永続を保障するとは言っていません。(というか、「未来永劫続けるかは検討が必要」と明言している)
すなわち、携帯端末による「話し放題」サービスが無くなってしまうことを危惧しています。

また、ウィルコムの事業が終了した場合、その精算の仕方にもよるかもしれませんが、おそらくマイクロセルネットワークによる無線データ通信サービスは、無くなってしまうでしょう。
私は、マイクロセルによるネットワークサービスこそが、最も有効なデジタルディバイド解消手段であり、最もBWA(広帯域移動無線アクセスシステム)にふさわしいと思っています。

しかし、現状、ウィルコムの置かれた状況を見ると、次世代PHSも大丈夫なのかな?と思ってしまいます。
端末のラインナップや、端末の貧弱さ、ソフトバンクに(見せかけでも)押される低廉さ。
まぁ、ひょっとしたら、M2MやMVNOだけでも生きていけると思っているのかもしれませんが、やはり、事業の拡大を狙うならば、コンシューマー向けサービスです。
次世代の速度で通信でき、かつ低廉な料金で、現状の最新携帯端末並の端末があれば、あとはエリアの問題さえなくなれば、ウィルコムが選ばれない理由がありません。

ぜひとも、そこまでたどり着いて欲しいものです。